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2016年10月23日日曜日

モンゴル不動産投資|オウチーノ社の損失と個人投資家への影響

先日の投稿で、オウチーノ社が行っていたモンゴル不動産で貸し倒れ懸念が生じていることをご紹介しました。

このモンゴル不動産投資は、ウランバートル都市開発プロジェクトとしてオウチーノ社が主催のセミナーにもなっていたため、その滑稽さからTwitterなどのSNSでもかなりの話題となっています。

モンゴルの不動産投資で騙されーの、1.6億円が溶けかけーの

オウチーノ、モンゴルで純資産の2割が回収不能になりアウチーノ

実は私もこのモンゴル不動産投資のセミナーに参加し、このブログでも期待が持てる投資商品として紹介していただけに、ことの経緯や真実、個人投資家への影響を知りたいと強く思っていました。

そこで今回、ウランバートル都市開発プロジェクトの責任事業者:スタンダードプロパティ社へ独占取材を行いましたので、ご紹介したいと思います。

スタンダードプロパティ社から話を聞いてみた

取材を行ったのがなぜスタンダードプロパティ社だったかと言うと、オウチーノ社はすでにプレスリリースを出しており、あの内容が公式見解で間違いありません。

2016.10.11 連結子会社における債権の取立不能又は取立遅延のおそれに関するお知らせ

一方でスタンダードプロパティ社からの声明は何も伝わっておらず、もう片方にも何か言い分があるのでは?と思ったからです。

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取材の概要

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取材時期:10月中旬

取材先:スタンダードプロパティ社の社員

取材方法:メールでのやりとり

今回の取材の結果、意外な事実が判明しました。

Q1 ウランバートルのアパート建設状況

A氏 質問

現在、オウチーノ社が保有する予定だった建物は出来上がっているのでしょうか?やはり未完成なのでしょうか?

スタンダードプロパティ社 回答

オウチーノ社が保有予定であった建物は初年度の物件ですが、現在は既に建設は完了し、実際に入居も開始されております。

**********

「オウチーノ社の保有予定だった物件は初年度」とありますが、2015年に投資家を募り2016年に完成・販売予定だった第一期物件を指しています。

オウチーノ社のプレスリリースによると、「2016年5月31日引き渡し予定時点でアパートが完成していなかった」とあります。

確かに5月末時点ではできてなかったのでしょうが、実はこのプレスリリースが出された10月時点では完成して販売もされているようです。

Q2 工事遅延の理由

A氏 質問

工事の完了期日までに建設が完了しなかった理由を教えてください。

スタンダードプロパティ社 回答

開発プロジェクトにおいては特に海外に限らず期限が遅れること自体は珍しいことではございません。

但し、モンゴル特有の原因としては、気候の急激な変化による遅延 、政府や市の手続きの遅延などによる現場への影響などがございます。

**********

なるほど、確かに遅れること自体はありますよね。

しかもその数か月後には完成して販売も始めているわけですから、オウチーノ社との契約上の引渡し期日だった2016年5月末時点においても、間もなく完成しそうという惜しいところまで進んでいたことは容易に想像できますね。

Q3 オウチーノ社との交渉の状況

A氏 質問

オウチーノ社との交渉の状況、及び解決解決見込みは経っているのでしょ うか?

スタンダードプロパティ社 回答

同社の公表内容は事実に反した内容も含まれており、 双方の見解の相違によるものと認識しております。

本件につきましては事実関係を明確にした上で、 関係当事者にとって更なる問題の深化に至らぬよう、 交渉を進めて参りたいと存じます。

**********

Q1~Q2の内容とオウチーノ社のプレスリリースの内容を見比べれば、双方の見解が異なるのは明らかですね。

Q4 個人投資家への影響

A氏 質問

個人投資家も同じ投資商品を第一期・二期と購入していたはずですが、やはり未完成の状況でしょうか?

スタンダードプロパティ社 回答

上述のとおり第一期はオウチーノ社所有予定だった物件であり、既に完成しています。

個人投資家の方には予定どおり決済を完了いたしております。

一方、第二期の完成予定は来春でありましたが、経済環境等の状況を踏まえ、一旦工事を中断しております。

なお、本件既に投資家の皆さまにはお伝え済みですが、第二期への投資資金につきましては契約書に基づき、現金により決済をさせて頂く予定としております。

**********

まずは第一期分の不動産は決済を完了しているということです。

第二期分は工事が中断となっていますが「契約書に基づき現金決済となる予定」とあるので、おそらく引き渡し期日到来日あたりで、予定利回りを上乗せした形で投資家へ返金することになると思われます。

以上のことから、現時点では個人投資家が損失を被る事態にはなっていないし、今後も返済予定ということです。

この回答で気がかりな「経済環境の状況を踏まえ、工事を中断」についてですが、これはモンゴル国内の景気が悪化していることがあげられます。

今回のウランバートル地区アパートメント開発の前提にあるのが、現地のアパート購入者は国家から支援を受けて低金利で住宅ローンを借りることができる、という点です。

国内の景気が悪化し、低金利の住宅ローン支援が打ち切りになるかもしれない・・・という懸念から、プロジェクトがいったんストップされているようです。

以上が私の独自取材を通して得た情報です。

今回の一件が違った風に見えてくるのではないでしょうか?

オウチーノ社のプレスリリースへの疑問

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取材を終えて、オウチーノ社のプレスリリースが一方的すぎるのでは?という思いがこみ上げてきました。

あのプレスリリースだけ読むと、アパートメントは完成していないし、お金が戻ってくる可能性も不明という印象が強く残ります。

しかし実際はアパートメントは完成して販売されているし、個人の投資家の決済は済んでいる状況です。

オウチーノ社は契約書で取り交わした通りに現金回収を急かしているのでしょうが、プロジェクトを一緒に進めてきた同社にとって正しい姿勢と言えるのでしょうか?(そんなことを思うわたしが甘いのでしょうか?)

またアパートメントが完成していることや、第一期の決済が終わっていないことを伝えていません。

セミナーを主催しただけの立場で義務はないのでしょうが、道義的には疑問を持ってしまいます。


以上、本日はここまで。

普段の生活においても、もめごとは片方の言い分だけ聞くと事実と違った内容が伝わってくることがあります。

今回のモンゴル不動産に関するスタンダードプロパティ社への取材を通じて、やはり双方の言い分を聞いて総合的に判断していく必要があると思いました。

とは言っても、まだ第二期分の決済は終わってませんので、油断はできません。

今後も定期的に情報収集していきたいと思います。

それでは!

2016年10月12日水曜日

モンゴル不動産投資|スタンダードプロパティ社のウランバートル地区開発が回収不能の恐れ?

今日の私のブログのアクセス数をチェックしていたところ、異常なほどTwitterから流入していることに気が付きました。

通常時平均の50倍にも及ぶほどTwitterから流入しており、しかもその大半がモンゴル投資に関する記事「【モンゴル不動産投資】利回り12%!モンゴル都市開発プロジェクトのセミナーに参加してきました!」でした。

これは何か一大事が起きていると思い、すぐに調べてみたところ、大変なことが判明しました。

このセミナーを主催したオウチーノ社から、モンゴル都市開発プロジェクトのアパート開発が進んでおらず、投資資金の回収ができない可能性があるというプレスリリースが出ているのです!

2016.10.11 連結子会社における債権の取立不能又は取立遅延のおそれに関するお知らせ

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モンゴル不動産投資に関する投稿

渦中のモンゴル不動産投資案件に関して、当ブログでも何本か投稿してきました。

私も魅力を感じて投資しかけていましたが、最終ジャッジとして「投資しない」を選択しました。(2016年2月13日の投稿をご参照のこと)

公開日:2016年02月13日 更新日:2016年02月13日
【モンゴル不動産投資】投資の最終ジャッジは?

公開日:2016年02月04日 更新日:2016年02月09日
【モンゴル不動産投資】利回り12%!スタンダードプロパティ社に質問してみました

公開日:2016年02月01日 更新日:2016年02月01日
【モンゴル不動産投資】利回り12%!モンゴル都市再開発プロジェクト説明会でのQ&A

公開日:2016年01月31日 更新日:2016年01月31日
【モンゴル不動産投資】利回り12%!モンゴル都市開発プロジェクトのセミナーに参加してきました!

公開日:2016年01月24日 更新日:2016年01月31日
【モンゴル投資】年利12%のモンゴル不動産投資

モンゴル都市開発プロジェクトとは

私は2016年1月30日に開催されたオウチーノ社主催のセミナーに参加し、このモンゴル都市開発プロジェクト、正式名称「モンゴル・ウランバートル都市再開発プロジェクト~モンゴル公共事業(ゲル地区開発)投資」について話を聞きました。

モンゴル不動産投資1

この投資案件の概要は以下の通りです。

●モンゴル不動産建設 兼 販売:スタンダードプロパティ社が建設資金調達のため、建設前時点で日本の投資家に完成予定不動産の所有権を販売

●日本の投資家の選択肢としては、区分所有と共同所有型の2パターンがある

●区分所有の投資家は出資金の12%程度の利回り(米ドル建て)、共同所有の投資家は出資金の10%程度の利回り(円建て)の権利を得る

●ある程度建物が出来上がったら、モンゴル現地市民へスタンダードプロパティ社等の不動産業者が販売する

●モンゴル現地市民で不動産購入者があらわれたら、その区分を所有する日本の投資家は上記利回りを含む償還金を受け取る

この投資案件の魅力としては、以下のような説明がなされました。

①利回りが高い 10%~12%
②安全性が高い 不動産投資なので土地・建物が担保
③短期間で元本回収が可能 スタンダードプロパティ社は1年少しで回収可能とコメント
④投資単位が少額 区分所有で23,000ドルから、共同持ち分であれば100万円から
⑤再現性がある ゲル地区の再開発プロジェクトは今後4~5年は継続予定
⑥社会貢献になる ゲル地区に住むモンゴル市民の環境を改善できる

モンゴル ウランバートル都市開発プロジェクト説明会

スタンダードプロパティ社とは

モンゴル都市開発の責任は現地のスタンダードプロパティという会社にありました。

スタンダードプロパティ社は日本で知名度が低いでしょうが、モンゴルでは証券市場に上場しているスタンダードキャピタルグループの中核会社の一つだそうです。

スタンダードキャピタル:http://ift.tt/2diVoD9

1月のセミナーでは、スタンダードプロパティ社は再開発にあたり、最優先でウランバートル市から指名された不動産デベロッパーという説明もありました。

確かに、パンフレットにはウランバートル市議会の都市計画大臣の写真やコメントが掲載されるなど、いかにも国をあげて応援されているという雰囲気を感じ取れる内容でした。

それが、まさかこのような展開になるとは・・・。

オウチーノ社の被害状況

オウチーノ社はセミナーを主催するだけでなく、連結子会社がこのモンゴル都市開発プロジェクトに投資も行っていました。

完成予定時期になっても物件ができておらず、契約解除で投資資金を回収することもできなかったため、投資資金が焦げ付く可能性があるとしてプレスリリースに踏み切りました。

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2016.10.11 連結子会社における債権の取立不能又は取立遅延のおそれに関するお知らせ

ことの経緯は以下のような内容です。

●平成 27 年7月、オウチーノ社の連結子会社である株式会社スペースマゼランが、Standard Property Group ㏇,Ltd(以下、S社)との間で、モンゴル国ウランバートル市ソンギノ地区において建設される 2,417.02 ㎡のアパートメントを、1,300,000 US ドルで購入する売買契約を締結

●スペースマゼラン社は、S社に、アパートメント購入の前渡金として 1,300,000 US ドルの入金を行い、財務諸表上は 161,902 千円(1US ドル=124.54 円)の前渡金計上

●平成 28 年5月 31 日、原売買契約の完了日であり、アパートメントの引渡期日が到来しま
したが、アパートメントは完成しておらず、引渡しが未了であった

●平成28年6月、スペースマゼラン社はS社に対し、売買契約に定められた解除オプションの行使を申し出た

●平成 28 年7月 18 日、S社からスペースマゼラン社に、解除オプションへの同意並びに返
済に関する通知が送付されたが、第1回の返済期日である平成 28 年7月31 日に S 社からの返済が履行されなかった

●平成 28 年 10 月9日にS社より新たな返済計画の提示を受けたが、その返済計画は、7月 18 日に S 社より通知を受けた返済計画に比べ、返済開始時期が約6か月程度後ろ倒しになるとともに返済期間が長期間にわたるものになる後退した内容だった

●債権回収についての具体的な目途が立たないことから、S社に対する債権について取立不能又は取立遅延のおそれが生じたということで、オウチーノ社はプレスリリースに踏み切った

以上がプレスリリースの経緯のようです。

総合的に見て、スタンダードプロパティ社に返済余力がないことが伺えます。

そしてこのまま資金が回収できなければ、オウチーノ社の想定被害金額は約1.6億円!!(130万USドル×124円)

売上15億円前後の企業が1.6億円の損失って、かなりやばいですね。。。

個人投資家の状況

まだ個人投資家の被害状況は見えていません。

ググってもTwitterのつぶやきを検索しても、まだ投資した個人の生の声は聞こえてきません。

しかし、オウチーノ社の子会社が投資したアパートと個人投資家が投資したものが同じであれば、被害は個人投資家にも拡大していくと思われます。

今後も状況を注視していきます。


以上、本日はここまで。

オウチーノ社の状況は概ね理解できましたが、やはり心配なのが個人投資家向けの物件や投資資金の状況です。

私も本件のセミナーに参加して真剣に投資を検討した一人なので、我が事のように心配でなりません。オウチーノ社やスタンダードプロパティ社へ問い合わせしてみたいと思います。

それでは!