2016年3月12日土曜日

【2016年金融危機?】日経平均株価の行方を予想(2016年3月更新版)

2月中旬には14,000円台をつけた日経平均株価が、少し持ち直して3月には一時17,000円台をつけました。為替相場もドル/円が111円台前半だったのが、113円まで円安ドル高に戻しました。

現状は、典型的なリスクオフ相場から、もみ合い相場へ移行した状態と見ています。ここから相場はどのような動きを見せるのでしょうか。

これまで何度か取り上げてた2016年の金融危機懸念は後退したのか?それとも変わらず危機懸念は払しょくできていないのか、気になる今後の相場の動きについて、テクニカル分析を行いたいと思います。

※この投稿は個人的見解です、投資は自己責任で行ってください。

前回の日経平均株価分析の振り返り

日経平均株価2

上図が前回の分析投稿時のテクニカル分析に使った図です。

青色→と赤色→とで引いたライン2段構えでサポートラインがあり、下値目途と見ていました。株価は、青色→のラインは13,500円、赤色→のラインは12,500円付近です。

逆に上値の目途となるレジスタンスラインは黄色→の16,000円台前半と見ていました。

今回の日経平均株価分析のアップデート

日経平均株価20160312

上図が最新版のテクニカル分析です。

上値目途となる黄色→のレジスタンスラインが少し上昇して16,000円後半~17,000円前半あたりにあるとみています。

下値目途となるサポートラインは青色→のラインは14,000円、赤色→のラインは12,500円付近です。

もし17,000円台の中盤を超えていくような動きがあれば、現在の揉み合い相場は解消され、あらたな範囲で株価が動くものと考られますので、その時は分析をやり直します。

日経平均株価のMACD分析

MACD2016-312

上図は過去に何度も紹介してますが、MACDというテクニカル指標で、相場が上向いているか下向いているかの流れを読み解くのに使う指標です。

月足で設定しているので長期の流れを読むうえで参考にしてますが、見てお分かりの通り、紫色の短期線が緑色の中長期線を大きく下抜けている状態が続いてます。この状態をデッドクロスと呼び、相場が下向いていることを示唆しています。

今回のデッドクロスは角度が急であり、2007~2008年に起きたサブプライムローン問題~リーマンショックの時の形と非常に似ています。雪崩のような下落がいつ起きてもおかしくない状況です。

参考までにサブプライムローン問題の時のMACD図もご参照ください。2007年後半に短期戦が中長期線から大きく下回る状態を作っていて、現在の2016年相場と似ているように見えますね。

日経平均MACD2

まとめ

分析の結果、日経平均株価は以下のような動きをすると予測します。

・しばらく日経平均株価は14,000円~17,000円での上下を繰り返すでしょう

・長期で見れば下落傾向の相場でしょう

・2007年~2008年のサブプライムローン問題~リーマンショックの時とMACDチャートが似ており、株価急落の恐れがあります


以上、本日はここまで。

一時14,000円台をつけた日経平均株価が17,000円まで戻ったため、さらなる上昇を期待している人も多くいると思います。私はこういった状態が最も危険であると経験上知っているので、相場に参戦せず静観します。

相場の格言に「手負いの虎」には近づくなといった言葉があります。

1月~2月に起きた世界規模の相場下落により、大損失を被った大口投資家がいるでしょう。こういった大口投資家は「手負いの虎」と言われ、一発逆転を狙って大勝負に出てくることがあり、相場が乱高下しやすくなります。そんな中、一般投資家が参戦していくのはとても危険だと私は考えてます。

相場が十分に落ち着くまで十分に待ち、数年に1度のチャンスを見過ごさないよう準備しておきたいです。

それでは!

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