11月8日の米国大統領選挙の結果を受け、ドナルド・トランプ氏が次期大統領となることが決定しました。
大統領選挙の結果が出た後、株式や為替等の金融マーケットは週末まで3営業日を過ごしたわけですが、案の定不安定な動きが相次ぎ、市場参加者は大混乱を経験しました。
大統領選挙の開票から激動の3日間の動きを改めて振り返ってみましょう。
トランプ大統領の誕生と金融市場の動き
アメリカ大統領選挙は、日本時間9日に始まり、その日の夕方に決着がつきました。
お昼過ぎから私も仕事をしつつYahooの中継で見ていました。
お昼過ぎにトランプ氏の優勢が報じられるようになると、日経平均株価は大きく揺らぎ、前日比-1,000円に達するほどの大騒ぎが始まります。
外国為替も前日比3円以上の円高が進む異常事態でした。
そして日本時間9日17時頃にドナルド・トランプ氏の勝利が正式に報じられたのでした。
ここからは、主な金融マーケット指標について見てみます。
株式市場:日経平均株価
(画像:Yahooファイナンス)
大統領選挙の結果が判明した9日の日経平均株価が上図の赤丸です。
約17,300円からスタートした株価が、ドナルド・トランプ氏の優勢が伝わると日経平均株価は約1,000円も値を下げてしまいました。
しかし翌10日からは逆行高となり、前日のトランプショックから見事にリカバーされ、翌11日(金)の終値は大統領選挙前と同じ水準に戻りました。
株式市場:ダウ平均株価指数
(画像:Yahooファイナンス)
大統領選挙の結果が判明した現地9日のNYダウ平均株価は上図の赤丸です。
約18,300からスタートした株価がまさかの爆上げで、終値約18,600ポイントとなりました。
ドナルド・トランプ氏の優勢に対してネガティブに反応した日経平均株価とは全く逆で、米国株式市場はトランプ大統領の誕生を歓迎するかのような動きを示したのです。
トランプ氏は米国の経済成長や株価の上昇に対して強いこだわりをみせています。
彼自身が実業家であることを考えれば当然の方向性です。
既に大規模インフラ投資や法人減税といったアイデアが出されていますし、金融緩和に関しても言及しています。
つまりトランプ大統領の誕生は、米国株式市場にとって短期的にはプラスに働くことは容易に予想できたことが伺えます。
しかし長期的に見れば、米国内企業の保護や利己主義に走るあまり世界経済の停滞を招くことも懸念されており、いつまでトランプ上昇相場が続くのか疑念が持たれている一面もあります。
外国為替(FX):米ドル・円(USD/JPY)
大統領選挙の結果が判明した9日の外国為替市場:米ドル・円の市場は上図の赤丸です。
いったんは急激な円高が進んで一次101円台をつけだものの、9日の終値は始値よりも円安の位置で落ち着きました。
また翌日以降の10日・11日はさらに円安基調が進み、久々の1ドル106円台を付けました。
トランプ氏はEUや日本などが行う大規模金融緩和を批判しており、無駄に自国通貨を安くするように誘導していると批判しています。
その批判を受け、短期的には米ドル安・円高が進むとするアナリストの意見が多かったように見えましたが、蓋を開けてみるとその真逆で、円安・ドル高が進行するという結果になりました。
外国為替(FX):豪ドル・円(AUD/JPY)
(画像:Yahooファイナンス)
世界経済をうらなう上で、もう一つ大切な外国為替:豪ドル・円の状況です。
大統領選挙の開票日が赤丸部分にあたりますが、こちらは9日の発表時点では1円もの豪ドル安・円高が進んだことになります。
翌10日には、ある程度円安が進み大統領選挙前の水準まで戻しましたが、11日には円高が進んで80円台中盤で落ち着く結果となり、大統領選挙前よりも豪ドル安・円高が進んだことになります。
通常は米ドル・円と連動して動きやすいのですが、今回の動きは意外な結果となりました。
商品:原油
(画像:Yahooファイナンス)
大統領選挙の結果が判明した9日の原油市場は上図の赤丸です。
原油もリスク回避から激しく売られましたが、翌10日・11日には値を戻しました。
商品:金・ゴールド
(画像:Yahooファイナンス)
大統領選挙の結果が判明した9日の原油市場は上図の赤丸です。
金は先行き不透明感からリスク回避の動きが広がったことで買いが優勢となり、翌10日もさらに値を上げました。
しかし株式市場の楽観的な動きを受けて、11日には反落しました。
まとめ トランプ大統領の誕生と金融市場の動き
株:日経平均 上昇↑
株:NYダウ 上昇↑
FX:米ドル・円 米ドル高・円安↑
FX:豪ドル・円 豪ドル安・円高↓
商品:原油 価格変わらず→
商品:金 価格上昇↑(通例は金融リスクの上昇を示唆)
上記の通り、比較的リスク選好の動きが広がったと言えます。
しかし金価格の上昇や豪ドル安が起きているので、市場の不安が完全には払しょくできていない状況ということも注意が必要でしょう。
以上、本日はここまで。
トランプ大統領の誕生で、金融マーケットはポジティブに捉えた側面が大きいでしょう。
彼自身が実業家で、米国の経済成長に強いこだわりを持っていることを考慮すれば、短期的にはマーケットは強含みで動くものと予想されます。
しかし実際の任期に入ってから有効な施策を打ち出すことができなければ、市場の失望売りを招きかねないことも注意が必要でしょう。
今回の結果を受け、わたしが毎月行っている株式や為替の予想も、次回から大きく変わってくるかもしれません。改めて分析するのが楽しみです。
それでは!
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