2016年9月14日水曜日

JPX日経インデックス400|2016年度JPX400への採用・除外銘柄と株価の関係

週刊東洋経済という経済誌を読んでいたところ、JPX日経インデックス400というインデックス投信が採用する400銘柄が年に1回見直しされており、新たに採用される銘柄は株価が上がるといった記事がありました。

2016年度の400銘柄の見直しは既に8月5日に発表済みではあるのですが、もし東洋経済が書いている通りJPX400採用銘柄の株価が上がるのであれば、来年時期がきたらJPX400新採用の有力株を買っておけばいいじゃないか!!と誰しも思いますよね。

私もそう思った一人です。

そこでJPX400に関して詳しく調べるとともに、新規採用銘柄が本当に株価を上昇させているのか調査することにしました。

JPX日経インデックス400とは

まずは基礎知識から整理してみます。

JPX400とは、東証1部、2部、ジャスダック、マザーズから厳格な選定基準を抜けて選ばれた400銘柄から構成される指数です。

採用は上場から3年以上が経つ企業が対象となっています。

以前は時価総額やROEといった指標ベースの選定だったので採用銘柄を予想しやすかったそうです。

しかし最近では、「より開かれた企業姿勢を取っている」などの定性的な判断も含まれるようになってきており、サプライズ採用なんてこともあるようです。

400の銘柄は不変ではなく、毎年8月上旬に入れ替えが行われます。

入れ替え銘柄が発表された後、8月31日に前日の終値をもとに新たな銘柄を含めて算出が開始されることになっています。(31日が休日の時には月内の最終営業日)

JPX400と採用銘柄の株価の関係

JPX400に採用されれば株価は上がると一般的に言われています。

インデックスをベンチマークとする機関投資家の買いにつながりやすく、証券市場からの注目度が高まるためです。

つまり一般の投資家もJPX400への採用・除外を判断材料として、売買をするだろうというのが定説であり、新規採用銘柄の株価は上がると推測されています。

2016年 JPX400へ新たに採用された株式銘柄

それでは2016年度8月にJPX400に新規採用が発表された銘柄の動向はどうだったでしょうか?

2016年の新規採用は34銘柄で、8月5日JPX400採用の発表後の最初の終値を下表の通りまとめました。

なるほど34銘柄中で21銘柄が上昇、13銘柄が下降という結果になりました。株価が上がった銘柄の方が多いといえば多いのですが、jpx400採用=確実に株価上昇というレベルではないようにも見えます。

【JPX400新規採用銘柄(騰落率の昇順)】

順位 企業名 前日比 騰落率 8月8日終値
1 東京TYFグループ 13.12% 3,070
2 東急建設 11.60% 1,106
3 竹内製作所 10.47% 1,445
4 島津製作所 7.49% 1,564
5 ルネサスエレクトロ 6.25% 646
6 オリエントコーポ 5.95% 196
7 日本航空 4.97% 3,138
8 九州Fグループ 4.63% 587
9 SCREENHLD 4.32% 1,232
10 エレコム 3.97% 2,228
11 前田道路 3.79% 1,917
12 日本水産 3.75% 470
13 FPG 3.63% 914
14 住友大阪セメント 2.15% 476
15 コロプラ 1.72% 1,711
16 日信工業 1.64% 1,487
17 阪和興業 1.43% 566
18 ダイフク 1.26% 2,006
19 いちごグループHD 0.73% 416
20 三菱ガス化学 0.48% 623
21 DMG森精機 0.38% 1,043
22 クリエイトSDHD -0.13% 2,354
23 熊谷組 -0.64% 310
24 朝日インテック -0.67% 4,455
25 東邦ガス -0.68% 874
26 東北電力 -1.36% 1,229
27 ぐるなび -1.49% 2,772
28 中部電力 -1.62% 1,366
29 江崎グリコ -2.57% 5,680
30 九電工 -2.90% 3,345
31 ディップ -2.94% 2,805
32 クスリのアオキ -3.27% 4,885
33 全国保証 -5.13% 3,880
34 ノジマ -6.02% 1,359

2016年 JPX400から除外された株式銘柄

次にJPX400から除外された株式銘柄を見てみます。

除外は33銘柄あるのですが、うち5銘柄が株価下降、28銘柄が上昇という結果になり、意外と株価が下がった銘柄が無いことに気が付きます。

個別に見ればワコムなんて-17%と非常に大きな下げが出ていますが、ちょうど同じタイミングで業績下方修正を発表しているので、個別事情による下げであると判断できます。

【JPX400新規採用銘柄(騰落率の降順)】

順位 企業名 前日比 騰落率 8月8日終値
1 ワコム -17.18% 352
2 AOKIHLD -7.05% 1055
3 みらかHLD -3.28% 5020
4 昭和シェル石油 -0.46% 866
5 持田製薬 -0.27% 7470
6 ミサワホーム 0.68% 743
7 セガサミーHLD 0.68% 1298
8 エイベックスGHD 1.06% 1329
9 アコム 1.10% 458
10 クレディセゾン 1.33% 1682
11 三菱自動車 1.49% 477
12 アンリツ 1.60% 570
13 ロート製薬 1.75% 1741
14 フジメディアHLD 1.90% 1235
15 伊予銀行 1.91% 640
16 ベネッセHLD 2.16% 2464
17 アサヒHLD 2.52% 1750
18 千代田化工建設 3.06% 742
19 常陽銀行 3.36% 400
20 近鉄エクスプレス 3.47% 1461
21 三井造船 3.60% 144
22 東海理化 3.62% 1974
23 西日本シティ銀行 3.92% 212
24 三越伊勢丹HLD 4.03% 982
25 トヨタ紡織 4.05% 2284
26 ユニプレス 5.04% 1731
27 京葉銀行 5.25% 421
28 三井金属 5.41% 195
29 エクセディ 5.43% 2425
30 ユニバーサルエンタ 5.98% 2713
31 日本精機 6.79% 1793
32 十六銀行 7.46% 288
33 日本合成化学工業 16.53% 705

JPX400への採用・除外と株価の関係 まとめ

比較項目 新採用銘柄 除外銘柄
前日比(+)比率 61.76% 84.85%
平均騰落率 1.89% 2.33%

2016年度のJPX400新規採用・除外と株価の関係をまとめると上表の通りです。

発表前より株価を上昇させた銘柄の比率、及び平均の株価騰落率のどちらもJPX400除外銘柄の方が優れていたことが分かります。

つまり除外銘柄の方が株価パフォーマンスが良かった!ということで、定説を覆す結果となっています。

補足ですが、全体的に前日比で(+)となっていた銘柄が多いかというと、8月8日の東京株式市場は前週末に発表された7月の米雇用統計が事前の予想よりも強かったことを好感して396円高の1万6650円で取引を終えたことも影響しているようです。

どういう株式市況であれ、JPX400新規採用銘柄と除外銘柄で比較して上表の通りなので、JPX400新規採用=株価が上がる!って説は、あてにならないなというのが私の正直な感想です。


以上、本日はここまで。

今回の調査を通じて、定説と言われていたことが数字で事実を突き止めると意外に違うもんだなと気づかされました。

今後も自分自身の手足を動かして事実を突き止めたうえで投資していきたいです。

それでは!

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