前回の投稿では、昨年から続く原油相場の下落の理由と、ようやく下げ止まって上昇に転じたかに見える原油価格の現在地について書きました。
2016年2月には1バレル20ドルを付けていた原油が、6月に入ってからの3カ月は1バレル40ドル~50ドル台まで戻しています。
理由はいくつかありますが、根本的には原油の在庫が減り始めたことで需給バランスが改善されてきたことが最大の理由でしょう。
ようやく落ち着きを取り戻した原油相場ですが、今後の原油価格はどうなるのでしょうか?
原油相場の今後を占う各種指標
原油相場は株式や為替の市場に比べると、実物商品の動向が価格決定要因として働く割合が高いと言えます。つまり原油の需要が大ききいか小さいか、在庫が多いか少ないかがマーケットの動向を左右します。
実物商品の動向を知るうえで外せないのが、各種指標を使ったファンダメンタルズ分析です。
代表的なファンダメンタルズ指標をもとに、原油相場の今後を占ってみます。
北米の稼働リグ数とWTI(原油先物)価格
(出典:みずほ証券 原油価格動向のレポート)
まずは供給側の指標といて、OPECの最大のライバルでもある北米の稼働リグ数とWTI価格の関係を見てみます。
稼働リグ数が増えれば増えるほど生産量が多くなるため、価格下落リスクが高くなります。
上図の通り、2014年下旬からの下落は稼働リグ数が多い、すなわち供給過剰のためにWTI価格が急落したことが見て取れます。
一方でWTI価格は2016年上旬に底値を打っており、その時点の稼働リグ数は非常に少ない状態です。つまり短期においては供給不足に陥る可能性が高いことを示しています。
北米の原油在庫
(出典:みずほ証券 原油価格動向のレポート)
次に同じく供給側の指標ですが、北米の原油在庫を見てみましょう。
原油在庫はWTI価格の底値である2016年2月以降もしばらくは増え続け、2016年5月になってようやくピークアウトして在庫減へとトレンド転換し始めました。
しかし過去年度の推移を見てお分かりの通り、原油在庫は過去最高に積みあがった状態です。
そう簡単には在庫減による原油価格の上昇を期待できない状況であることが分かります。
世界エネルギー需要
(出典:EAI International Energy Outlook)
続いては需要側の指標として、天然ガスの消費実績・予測の指標を見てみます。
天然ガスは原油と並んで世界で最も消費されるエネルギーの一つです。
特に東南アジアや中南米の新興国を中心に、エネルギー消費量は拡大の一途をたどると言われています。
上図の通り2025年には2010年の約1.4倍もエネルギー消費が増えると見られています。
原油の需要と供給のバランス
最後に需要と供給のバランスに関するグラフです。
(出典:IEAの予測)
上図は世界の原油需給変動に関するグラフです
2015年は2.5(百万バレル/日)も供給余剰だったのに対して、2017年には需要と供給が均衡するようになると予測されています。
2018年以降は需要の方が勝り、原油在庫身減り始めると言われています。
需要が供給を上回れば当然ながら資源高へとシフトすることが考えられるため、長期的に見ればこの2015年と2016年が買場となる可能性が大いにある。
原油価格の今後の展望まとめ
ここまでのファンダメンタルズ指標から分析すると、原油価格は短期に下落か停滞、長期には上昇と予測しました。
短期で見れば北米の原油在庫がネックとなり、価格下落の可能性があ考えられます。
長期で見ればOPEC各国の赤字阻止、エネルギー需要の増加、需給バランスの逆転など、上昇要素が多数あるように感じます。
私も原油含むエネルギー関連のETFでも購入しようかな♪
以上、本日はここまで。
今回エネルギー関連の先物商品について調べたのですが、株式や為替よりも実物商品に価格が左右される点が非常に興味深かったです。
ファンダメンタルズをしっかり分析すれば、常に勝てるのでは?なんて思ったのですが、甘いでしょうか。
これを機にエネルギー投資にトライしてみたいと思います。
それでは!
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