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2016年6月22日水曜日

8 Now!|エイト証券のロボアドバイザー

今回はエイト証券のロボアドバイザーサービス「8 Now!」についてご紹介したいと思います。

過去にTHEOや楽ラップといったロボアドバイザーをご紹介してきましたが、その記事を見た人から、情報が少ないエイト証券の「8 Now!」についても書いてほしいと要望を頂きました。

以前ロボアドバイザー全般を調べた時に、実は私も8 Now!のことが気になってました。 良い機会ですので、8 Now! by エイト証券について調査し、気に入れば実際に投資してみたいと思います。

8 Now!とは

まずは8 Now!のオフィシャル動画をご覧ください。

8 Now!は「最もシンプルな国際分散型投資サービス」というテーマを掲げ、ロボアドバイザーを活用した投資一任サービスです。

つまり人口知能を持つポートフォリオ構築システムが、投資家の嗜好に合わせた投資ポートフォリオを構築し、勝手に運用してくれるシステムです。

「人工知能」についてですが、Morningstar Investment Management社.(モーニングスター・インベストメント・マネジメント)が開発したアルゴリズムを用いています。

米国モーニングスター社(1977年設立)のグループの子会社であり、米国で登録を受けている投資助言会社です。同社は投資情報データ、投資分析ソフトウェア、投資運用、投資助言、資産運用コンサルティングサービスなど、一貫して投資の世界で豊富な経験と知識を活かしたサービスを提供してきました。

8 Now!は派手な宣伝広告を打っていないこともあって、ロボアドバイザーとしてはTHEOや楽ラップほどの知名度はありません。

しかし、8 Now!は2015年5月から本格的にサービスを開始しており、実は日本のロボアドバイザーの先駆者だったのです。

8 Now!オフィシャルページにはロボアドバイザーで投資の世界にイノベーションを起こしてやる!という強い気概を感じられます。もっと宣伝を頑張ればいいのにな。

どんな人でも資産の大小に関わらず、誰もが世界トップクラスの投資へアクセスできるべきだと私たちは考えます。

Appleが私たちのライフスタイルを一変させたように、Amazonが私たちの買い物の仕方を変えたように、Googleがインターネットの世界を一新したように – 今度は私たちが最新の技術を駆使して投資の世界に新しい風を吹き込み、安価でシンプルかつ簡単な新しい投資のスタイルを創り出します。

8 Now!の特徴

8 Now!のロボアドバイザーとしての主な特徴は以下の通りです。

投資対象商品

米国上場E T Fを中心にポートフォリオが構築されます。

サービス概要

上記ETFから投資家の運用方針に合うポートフォリオを提案、また市況変化に合わせて構成銘柄も自動的に見直されます。少なくとも年に2回はポートフォリオのリバランスが行われます。

低コスト

費用はシンプルでわかりやすく、年間ポートフォリオの評価額の0.88%(税抜・年率)が投資顧問料としてかかるだけです。ETFの購入・売却・リバランスの際に追加費用がかかることはありません

投資条件が厳しくない

8 Now!は88米ドルから投資することが可能です。つまり現在の為替レート:1ドル105円前後ならば、9,200円ほどから開始できることになります。

投資したお金は自由に引き出すことが可能です。

各社ロボアドバイザーの比較

各社ロボアドバイザーの比較を行ってみました。

比較してみると、8 Now!のコストや投資条件に明らかな優位性があることが分かり、投資家思いのサービスであることが分かります。

8 Now! THEO 楽ラップ
投資対象 米国ETF(上場信託投信) 世界65か国に上場する35通貨11,900のETF(上場信託投信) 20銘柄弱のインデックス型投資信託
コスト 運用報酬は年率0.88% 運用報酬は年率1% 運用報酬は年率0.98%~1.28%ほど(別途、成果報酬型プランあり)
投資条件 最低投資額は88米ドル(9,000円強) 最低投資額は10万円 現在の最低投資額は10万円

エイト証券とは

各社ロボアドバイザーを比較したところで8 Now!の魅力を感じたので、最後に信用チェックを行うことにしました。

エイト証券がいったい何者なのか?資本構成は大丈夫か?投資詐欺等に巻き込まれる危険性はないのか?お金を預けるのですから、最低限のチェックは行いたいと思います。

資本構成

香港の金融グループ持株会社8SL HOLDING LIMITEDが筆頭株主として設立されました。現在は8 Limitedが筆頭株主となっています。

役員も社長は日本人ですが、その他は外国人を中心に構成されます。エイト証券の外国人役員Mikaal Abdulla氏は、香港の8 LimitedのCEOでもあります。

香港の8 Limitedも設立されたばかりのベンチャーのようなので、全体的にベンチャーネット証券会社と言うことができます。

前身:ユナイテッドワールド証券とは

エイト証券の沿革を見ていたところ、衝撃の事実が判明!(個人的にですがw)

なんと!前身がユナイテッドワールド証券だったのです。

新興国株式に興味があれば、ユナイテッドワールド証券についてご存知の方も多いのではないでしょうか。

私も2005年頃にタイ株式投資をしていた際に、ユナイテッドワールド証券を使っていました。しかしタイの情勢不安、またユナイテッドワールド証券自体のいくつかの不祥事に嫌気が指して、投資資金を引き揚げた過去がありました。

ユナイテッドワールド証券の取引システムは度々システム障害を起こしたり、金融庁からの是正命令で業務停止命令を食らったりと散々でした。

現在は香港資本の会社になり、社長や役員もみな変わってしまったので別会社と言えるかもしれませんが、ユナイテッドワールド証券が前身となると、エイト証券ちょっと不安なんですけど、、、。

エイト証券の評価

まずは少額で試してみようかなと思いました。

エイト証券がベンチャーであること、また株主構成や役員が全て変わったといえども前身ユナイテッドワールド証券の悪い記憶が払拭できないことから、個人的に大きなお金を預けるには不安だなと。

また公表されている財務諸表や損益計算書を見ても、赤字ではないものの儲かっていない内容でした。(というか、盛り上がっていないと言った方が適切かも)

まずは少額で試してみることにします。


以上、本日はここまで。

次回はエイト証券の8 Now!のロボアドバイザーを試してみたいと思います。

それでは!

 

 

2016年6月16日木曜日

楽ラップ|楽天証券のロボアドバイザーが誕生!

私は楽天証券をメイン証券口座として愛用しているのですが、その楽天証券から新たな投資サービスに関する紹介メールが届きました。その名も

楽ラップ

まず誰もが思うのでしょうが、楽ラップというネーミングセンスがいかがなものかと、、、(笑)

新たなサービスの内容ですが、楽ラップという名前から推測すると、最近このブログでもご紹介した「ラップ口座」を想像しがちですが、楽ラップのオフィシャルサイトを見る限り、ロボアドバイザーのようにも見えます。(ロボアドバイザーについては過去の投稿をご参照ください)

楽ラップの正体はいったい何なのか?調査してみました。

楽ラップの概要と魅力

楽ラップ_1(引用:楽ラップオフィシャルHP)

楽ラップは楽天証券が2016年7月2日から提供する新サービスで、大手ネット証券としては業界初の投資一任型運用サービスです。

楽天証券の口座を通じてサービスが提供されるため、従来のサービス同様にインターネット完結型のサービスとなります。

楽ラップが誕生した背景として、楽天証券が新興FinTech企業のFinatext社と共同で「ロボ・アドバイザー」診断ツールを開発したことがあります。

このロボアドバイザーを使えば、インターネット上で15個前後の選択式の設問に答えるだけで、顧客の投資嗜好にあった投資スタイルを診断します。

その診断結果をもとに、米国大手の資産運用コンサルティング企業であるMercer社の助言にもとづき、楽天証券が運用コース(投資信託)を提案します。

また資産運用にかかるコストは明示的に公開されており、低価格の運用サービスを10万円から利用することができます。

以上の内容から、楽天証券が主張する楽ラップのメリットをまとめると、

●おまかせの資産運用
●ロボアドバイザーだけでなく世界的なコンサルティング会社もサービス提供
●低コストに挑戦

といったところでしょうか。

楽ラップの投資対象はETF?投信?

楽ラップが投資対象とするのはインデックスファンドとなります。他のロボアドバイザーサービスの投資対象がETFであることからすると、楽ラップの1つの特徴とも言えるかもしれません。

ETFの方が一般的に運用コストが安いと言われがちですが、楽ラップは投資先を低コストインデックスファンドだけに絞ることによって、ETF以上の低コスト実現を狙っているようです。

下表のインデックスファンドが楽ラップの投資対象の一例としてあげられています。信託報酬を見ると、確かにインデックスファンドの中でも最安値レベルのものが並んでいます。

アセット
クラス
サブアセット
クラス
銘柄名 信託報酬
(税込)
信託財産
留保額
国内株式 国内株式 ステート・ストリート日本株式
インデックス・オープン
0.19% 0.05%
たわらノーロード 日経225
<ラップ向け>
0.19% 0.00%
外国株式 先進国株式 ステート・ストリート先進国株式
インデックス・オープン
0.23% 0.30%
たわらノーロード 先進国株式
<ラップ向け>
0.22% 0.00%
先進国株式
(為替ヘッジあり)
ステート・ストリート先進国株式
インデックス・オープン(為替ヘッジあり)
0.24% 0.30%
新興国株式 ステート・ストリート新興国株式
インデックス・オープン
0.31% 0.25%
たわらノーロード 新興国株式
<ラップ向け>
0.38% 0.30%
国内債券 国内債券 ステート・ストリート日本債券
インデックス・オープン
0.15% 0.05%
たわらノーロード 国内債券
<ラップ向け>
0.15% 0.00%
外国債券 先進国債券 ステート・ストリート先進国債券
インデックス・オープン
0.21% 0.05%
たわらノーロード 先進国債券
<ラップ向け>
0.19% 0.00%
先進国債券
(為替ヘッジあり)
ステート・ストリート先進国債券
インデックス・オープン(為替ヘッジあり)
0.22% 0.05%
新興国債券 ステート・ストリート新興国債券
インデックス・オープン
0.13% 0.05%
REIT 国内リート たわらノーロード 国内リート
<ラップ向け>
0.28% 0.00%
先進国リート たわらノーロード 先進国リート
<ラップ向け>
0.32% 0.00%

楽ラップの手数料

この手の投資一任サービスでは「手数料」が重要な指標となりますが、楽ラップの手数料はどのような仕組みでしょうか?

楽ラップの手数料は、固定報酬型と成功報酬型の2タイプから選ぶことになるようです。

手数料① 固定報酬型

ラップサービスの運営・管理費用:運用資産の約0.7%
投資信託の信託報酬:平均で0.28%(組み入れる商品によって変動)
信託財産留保額等の臨時費用:0~0.3%

ここまでの合計で年間で運用資産の0.98%~1.28%のコストがかかる計算となります。

手数料② 成功報酬型

成功報酬型は、固定報酬型の「ラップサービスの運営・管理費用」の部分が若干安くなって0.594%となります。そのため合計手数料が約0.88%~1.18%ということになります。

それに加え成功報酬部分として、「運用益の積み上げ額 × 5.40%(税込)」という手数料が発生します。

他のロボアドバイザーサービスと比較すると、私が使っているTHEOが年率1%となっているので、成功報酬を除けば手数料面では互角ですね。

でも成功報酬型の手数料は、正直いって、たかっ!と思ってしまいました。

楽ラップを使用する方法

楽ラップの使用は楽天証券に口座を持っている人なら誰でも使用できるようです。興味がある人は、7月2日の楽ラップサービス開始前に、楽天証券口座を申し込みましょう!

私は既に楽天証券に口座があるので、7月2日の楽ラップスタートと同時に申し込もうと思います。


以上、本日はここまで。

これまで日本国内のロボアドバイザーサービスはTHEO含め限られていましたが、今回ネット証券の楽天が参入したことにより、ネット証券各社が続々参入してくるかもしれません。そうなると競争の原理が働き、手数料面が安くなってくるかもしれませんね。

今後もロボアドバイザーの動向を注視していきたいと思います。

それでは!

2016年6月5日日曜日

ラップ口座|ファンドラップは手数料だらけの金融商品

最近、インターネット広告や新聞記事でファンドラップ(ラップ口座)の広告をよく見かけますが、みなさんはファンドラップにどのようなイメージをお持ちでしょうか?

実は、ファンドラップは手数料の塊のような投資商品です。

手数料が高い投資商品と言えば、先日の投稿で純資産額トップ10の投資信託は軒並み手数料が高く、初期費用にあたる販売手数料が3%前後、維持費用にあたる信託報酬が1.5%もかかることを紹介しました。

しかしファンドラップはこれら人気の高い投資信託以上に手数料がかかる仕組みとなっています。

詳しく見てみましょう。

ファンドラップとは

そもそもファンドラップとはどのような投資商品でしょうか?

ファンドラップとは、投資家が投資資金と運用を証券会社に一任する投資商品です。

投資信託は運用を任せることはできても、投資信託を選んだり金額を配分するなどの行為は投資家が行う必要がありました。しかしファンドラップは投資信託を選ぶ、金額を決定するような行為も含め、全ての投資活動を証券会社に委託する形式となります。

「何に投資していいのか分からない投資家に代わって資産管理を行います」(野村ファンドラップ)

「お客様に最適な投資配分をご提案します」(大和ファンドラップ)

上記証券会社のコメントにもある通り、証券会社がお客に合わせてオーダーメードのポートフォリオの提案、運用を行うことになります。

ファンドラップのメリットとデメリット

メリット

ファンドラップのメリットは、投資に関する知識が無くてもそれなりの投資運用ができることがあげられるでしょう。

投資商品を選んだり、景気状況に応じてポートフォリオを組み替えたりといったことが、自分の知識や時間を費やさなくても証券会社の担当が勝手に行ってくれます。

デメリット

デメリットとしてまず挙げられるのが手数料の高さです。

ファンドラップの手数料の仕組みは、投資顧問料のようなファンドラップ手数料と、投資信託を保有するのに必要な信託報酬から構成されます。これに加え、成功報酬手数料を設定している証券会社もあります。

つまりファンドラップは資産維持にかかる費用が何重にもかかることを意味します。

2つ目のデメリットとしては、証券会社の運用意図の不透明性が上げられます。

ファンドラップは顧客が利益を上げようと上げまいと、証券会社が一定の収益をあげられる仕組みとなっています。さらには、信託報酬の高い投資信託でポートフォリオを組めば、証券会社は恣意的に自分たちの利益を上げることさえできます。

こんな状況下で、証券会社は本当に投資家目線に立った運用をしてくれるでしょうか?明らかに投資家の方が不利な取引だと思います。

最後に3つ目のデメリットは、最低投資金額が非常に高い点です。

最低投資金額は概ね300万円~500万円あたりに設定されています。これほどの資金が必要な投資商品となると投資できる人は限られますし、資金を持つ人でさえもそんなに多くの金額を振り分けるか悩むことになるでしょう。

代表的なファンドラップ商品

代表的なファンドラップ商品を下表の通りまとめました。

  野村証券 大和証券 SMBC証券 三井住友銀行
商品名 野村ファンドラップ ダイワファンドラップ 日興ファンドラップ SMBCファンドラップ
最低投資資金 500万円 300万円 300万円 300万円
ファンドラップ手数料 1.7%前後 投資顧問料+1.5% 1.3% 1.5%
運用管理手数料
(信託報酬)
1.35±0.7% 0.7~1.4% 0.68%+
投信の信託報酬
0.5~1.4%

 

見てお気づきの通り、全てのファンドラップが「ファンドラップ手数料」と「運用管理手数料」を合わせると2~3%は手数料がかかることが分かります。言い換えると、ファンドラップは毎年3%も資産が確実に減る仕組みということになります。

実際に数字を当てはめてみると、この手数料がどれほど高いか理解できます。

最低投資資金:300万円で、とあるファンドラップを購入したとします。

300万円×3%=9万円を毎年ファンドラップの手数料として証券会社に支払う必要があります。

9万円!ものすごく高いですよね。それだったら、10万円くらいかけて投資の学校にでも通った方が絶対に良いですよね。

しかもこの3%は初期費用ではなく、維持費用にあたるのでタチが悪いのです。毎年毎年、2~3%の手数料がかかり続けるのです。

口の悪い投資アドバイザーや経済ジャーナリストに言わせれば、「ファンドラップは詐欺」だそうです。私はそこまで言いませんが(笑)、でも絶対におすすめしません。


以上、本日はここまで。

世の中にはいかにも優良投資商品の顔をして、実は投資家からお金を巻き上げようとするものが多数あります。今回ファンドラップについて学んでみて、商品の話題性や会社の知名度に踊らされず、投資は数字でしっかりと判断していく大切さを改めて実感しました。

それでは!