また我々投資家にとってショッキングなニュース記事が飛び込んできました。
国際的な投資詐欺で日本人が被害か。海外FX、8億円超被害。投資金引き出せず全額を失う。被害者団体、リディアリッチ被害者の会がまとめる。(2016年7月31日 ロイター通信)
海外でのFX口座開設を斡旋する業者が多数ありますが、その一部の業者が投資家から集めた資金の出金に応じないケースが増えており、トラブルに発展するケースが増えているそうです。
そこで今回の投稿では投資詐欺事件が多発している海外FXについて、また、ロイター通信が伝えているリディアリッチについて書きたいと思います。
リディアリッチ(Lidyarich)の被害
リディアリッチとは
リディアリッチは、海外の証券会社による運用を前提にした外国為替証拠金取引(FX)への投資商品を扱っていました。
日本では実現できないハイレバレッジ、そしてFXの自動売買といった点を売りに多くの日本人投資家から資金を集めていました。(日本の証券会社によるFXレバレッジは規制によって上限25倍)
リディアリッチは、ニュージランドで設立された法人ですが、代表には「Hiroyuki HONDA」という日本人らしき名前で登記されています。
日本人がなぜわざわざニュージーランドで会社設立して日本人投資家向けに営業を行っているか?というと、ニュージーランドの金融規制が非常にユルいことを狙っての設立と考えられます。
「ニュージーランド居住者向けに営業しなければ、金融サービスを提供しようが勝手にどうぞ」という法律であるため、資本金さえあれば誰でも金融企業を設立できてしまうそうです。
リディアリッチの被害の実体
ロイター通信によると、被害が31都道府県の県民約80人から寄せられており、合計約8億3千万円にのぼると被害者団体「リディアリッチ被害者の会」のまとめで分かったと伝えられています。
リディアリッチ被害者の会は、公式ホームページ上で犯行の手口について以下のように伝えています。
FXの自動売買システムを売りつける
↓
海外の架空証券会社に多額の投資資金を送金させる
(送金先は中国・香港・フィリピン・シンガポールなど)
↓
架空証券会社では被害者個人のアカウントがあり、
そこで投資が順調であることを見せる。
↓
投資が順調であることを盾にして、さらなる増資を促す。
売り文句は『○○さんだけには、もっと儲けてほしい』
↓
自動売買システムを止めて出金をしようとすると、
『未決済の取引があるから』という理由で出金させない。
↓
こうしたトラブルがネットで広がり、集客・集金が不可能になると架空証券会社で数日の内に『未決済の取引』が大損失を産んだ
として、被害者のアカウントの口座残高がゼロに『溶かされる』。
↓
しばらくして、詐欺会社と連絡が取れなくなる。
↓
並行して別会社名で準備が進んでおり、そこで新しく詐欺活動、
被害・犠牲者数は拡大していく。(リディアリッチ被害者の会から引用)
ポイントは、別会社で再び活動をしている点が上げられます。
現在、リディアリッチという名前で日本での営業活動は行っていないようですが、その後継と目されるi-Accountを中心に被害金額が集まっているそうです。
そしてさらに厄介なことが、i-Account以外にも多数の関連会社が営業活動を行っている点です。
リディアリッチ系の海外FX業者一覧
リディアリッチやi-Accountと関係があると見られている海外FX事業者は以下の通りです。
●Blue Ocean Forex (ブルーオーシャンフォレックス http://ift.tt/2aeVn30)
●Century FOREX (センチュリーフォレックス www.centuryforex.net)
●FOX FOREX (フォックスフォレックス foxforex-jp.com)
●FXIM (エフエックスIM fx-im.com)
●iTrader FX (アイトレーダーエフエックス www.itrader-fx.com)
●MXT FX (MXTエフエックス www.mxtfx.net)
●RealMaterial FX (リアルマテリアルエフエックス http://ift.tt/2aZtNEh)
●SEVEN FX (セブンエフエックス seven-fx.com)
●SONIC FX (ソニックエフエックス sonicfx.hk)
●THINKS CO.,LTD (シンク証券 thinksfx.com)
●Trade Forex (トレードフォレックス www.t-forexx.com)
●UlutiaFX (ウルティアエフエックス www.ulutiafx.com)
●V.B.I (http://ift.tt/2aeVagl)(Yahoo知恵袋のado1066aet2さんの投稿を引用)
上記業者がリディアリッチと関係があると指摘されている根拠は、送金スキームに使うサービスが同じ点が上げられています。100%正しい情報ではないかもしれませんが、上記海外FXは注意が必要と考えられます。
投資家の資金は戻ってくる?
リディアリッチのように海外FXでトラブルにあった場合、投資資金の回収は極めて困難と考えられます。理由は以下の通りです。
信託保全が無い
日本の証券会社やFX運営会社は投資家から預かった資金を守るために、信託銀行などと提携して信託保全というスキームを使います。
信託保全があれば証券会社が倒産しても、投資家の資金は信託銀行が保証してくれる、言わば投資の世界における保険機能です。
日本国内の証券会社であれば大半は信託保全が確保されていますが、海外証券会社、FX口座となると信託保全のない企業が多数あります。リディアリッチについても信託保全のスキーム
日本の警察が動きづらい
リディアリッチはニュージーランドの法人で、銀行口座も中国や香港などにあるそうです。つまり実態は全て外国にあるということで、日本の警察に被害を訴えても被害届を受理してもらえない、もしくは捜査が進まないと言う状況です。
そもそも警察にとっては投資失敗なのか詐欺なのかの判断が難しいのでしょうし。
もし被害者の中にニュージーランド在住の人も含まれていたなら、現地警察も動いてくれるのでしょうが。。。
あえて日本人投資家にターゲットを絞っているのも悪意を感じざるを得ません。
過去の実績が回収不可能を物語る
日本から海外に送金させることが成功した詐欺事件は、ほとんど解決不可能のようで、それは過去の事例が物語っています。
はっきり申し上げて、リディアリッチのような海外FXでの投資資金トラブルに会うと、完全にアウト!投資資金は戻ってこないと言えるでしょう。
なぜ海外FXの被害者は広がる一方なのか?
そもそも、無名な業者を経由して海外のFX口座にお金を設ける行為自体バカげていると思いませんか?ちょっと考えれば、投資詐欺に会うリスクや、そのリスクが顕在化した時に解決できなくなるのでは?と思うでしょう。
それでも被害者は後をたたないのは何故でしょうか?
私はインターネット経由のアフィリエイトビジネスが原因の一つであると考えます。
海外FXには口座開設や入金に高額なアフィリエイト報酬が設定されており、新規会員の資金の一部をキックバックとして受け取れるものがあります。
アフィリエイターの中には広告宣伝のプロ(詐欺師)もいるので、その巧妙な宣伝に多くの人が騙されていることが、被害の拡大に一役をかっていると考えられます。
以上、本日はここまで。
投資詐欺系の投稿をすると、ついつい熱くなって文章量が多くなります。
私自身、FX投資を通じて特にテクニカル分析やファンダメンタルズ分析の多くを学び、そのおかげで投資の勝率を上げることができたと思っています。
FX・外国為替は世界のあらゆる通貨に投資できる魅力的な投資商品ですので、このような詐欺事件で汚して欲しくないと心底思います。
それでは!
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