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2017年9月7日木曜日

金融リテラシー|あなたのお金の知識レベルはどれくらい?

日本人の金融リテラシー(ファイナンシャルリテラシー)は欧米諸国に比べて低いとよく言われます。

確かに日本ではお金に関する教育が不足していると思うので、わたしも日々勉強しながら、お役に立てればと思ってこのブログで情報発信しています。

さてこれに関連した話で、先日、日経新聞に「お金のアレコレ15問」というクイズが掲載されていました。

日々の暮らしに役立つ金融リテラシーも多く含まれていたため、わたしの独自解説も交えながら、厳選して5問ほど紹介したいと思います。

1、税金の問題(正答率:16.5%)

■問題:給与所得が増えると所得税率が上がるので、手取りが減ることがある。

■答え:×

正答率16.5%と非常に低い問題でした。

日本は累進課税制度を取っているので、所得が増えれば所得税率が上がることはみなさんご存知の通りです。

累進課税制度の説明といっしょに、下表のような税率表をご記憶の人も多いでしょう。

課税される所得金額 税率
195万円以下 5%
195万円を超え 330万円以下 10%
330万円を超え 695万円以下 20%
695万円を超え 900万円以下 23%
900万円を超え 1,800万円以下 33%
1,800万円を超え4,000万円以下 40%
4,000万円超 45%

実はこの税率表が勘違いの原因となっています。

多くの人が税率区分の境目の所得金額では所得が多い人の方が税金が高いと勘違いされるようです。

【間違った計算方法】

課税所得:195万円の場合の税率は5%で、税抜き後は195万円×95%=185.25万円
課税所得:200万円の場合の税率は10%で、税抜き後は200万円×90%=180万円
課税所得は200万円よりも195万円の方が手取りが多い???

上記計算では、「課税所得:200万円の場合」の計算方法に誤りがあります。

正しくは課税所得を税率区分ごとに計算する必要があるため、所得が多い人の方が税抜き後金額は高いことになります。

正しい計算方法は以下のとおりです。

【正しい計算方法】

課税所得:200万円の場合の税率は5%と10%の組み合わせだから、税抜き後は195万円×95%+5万円×90%=189.75万円となり、課税所得195万円の時よりも多い

2、利息と複利の問題(正答率:50.3%)

■問題:25歳から毎年10万円預金したAさんと50歳から毎年20万円貯金したBさん。75歳で残高が多いのはどっち?

■選択肢:①同じ ②Aさん ③Bさん

■答え:②

この問題文のとおり毎年の貯金額を単純に積み上げていくと、AさんもBさんも残高は500万円に到達するので、「①同じ」とひっかける問題のようです。

この問題の重要なポイントは、貯金には利息がつくという点です。

少なくともAさんは25歳~50歳のうちに貯金した利息と貯金残高から生じる複利の効果があるため、「②Aさん」が多いと答えるのが正解です。

「いやいや、世の中マイナス金利だから銀行預金はマイナスに働くはず」なんてひねくれたことを言う人もいるかもしれません。

日本のマイナス金利は、銀行が日本銀行に預け入れた場合に適用されるもので、個人の預金者に対してマイナス金利を適用する銀行はありません。

あくまで現時点という条件付きですが、今のところはご安心ください。

3、ドルコスト平均法の問題(正答率:33.9%)

■問題:バブル期の1990年から日経平均株価連動答申に月1万円を投資した場合、8月までの投資額は332万円にのぼる。今の評価額は投資額を上回る?

■選択肢:①投資額を上回る ②投資額と同じ ③投資額を下回る

■答え:①

積立て投資に関する記述です。

1990年と言えば日経平均株価が38,000円台のピークに到達した1989年の翌年にあたり、日経平均株価史上もっとも高値であったころです。

今の株価は19,000円~20,000円であることから、いかにも評価額は「③投資額を下回る」と選びそうなものです。

しかし、答えは「①投資額を上回る」が正解です。

1990年と今の株価を比べれば確かに前者の方が圧倒的に高いのですが、その間に安値をさまよう期間も多分にあったため、積立て投資の効果で評価益が出るようです。

株価が現在の20,000円前後あれば、評価額は400万円台中盤になり、100万円以上の評価益が出るそうです。

【参考記事】

インデックス投信信託|自動積立の設定日のおすすめは何日?

4、税金の問題 Part2(正答率:47.0%)

■問題:結婚する時期について、税金面で考えると2017年末と2018年始のどちらが有利か?

■選択肢:①年末 ②年始 ③どちらも変わらない

■答え:①

この問題は配偶者控除という税制がポイントです。

税金の負担を減らす配偶者控除は、毎年12月31日の状況を基準に決まります。

12月31日時点で入籍していれば、2017年の配偶者控除・配偶者特別控除を受ける権利が得られます。

ゆえに「①年末」に入籍すれば、配偶者控除制度の適用になって税金が安くなる可能性があるわけです。

あえて「可能性がある」と書いたのは、配偶者控除の制度は配偶者の所得がそれなりにあれば、この税金優遇制度の対象外となってしまいます。

夫婦共働きであれば、入籍時期が年始か年末かは「③どちらも変わらない」こともあるでしょう。

5、NISAの問題(正答率:43.2%)

■問題:NISAについて誤った説明はどれ?

■選択肢:
①5年以内に受け取った配当金や売却益が非課税になる制度
②すでに保有している株式をNISA口座に移せる
③国内在住20歳以上の個人が対象
④投資金額の上限は年120万円

■答え:②

NISAとは株式・投資信託の投資における非課税制度です。

通常の口座とは別にNISA口座を開設すると、NISA口座内で保有した銘柄から生じる配当金や売却益は非課税になります。

ただし一般の証券口座で保有している株式をNISA口座に移すことはできません。

私が時々起こすミスとして、NISA口座で購入しようとした株式や投資信託が、購入時の設定を誤って実は一般の証券口座で購入してしまったとなるケースです。

この場合はNISAの非課税制度を受けることができませんので、必ずNISA口座で保有できるように購入時の設定には気を付けましょう。

【参考記事】

【NISA口座】5年後の悩み


以上、本日はここまで。

日経新聞のお金にまつわるクイズをご紹介しました。

なお15問全てを日経スタイルで見ることもできるので、興味がある方は以下のURLでご覧になってください。

【給与増→税金で手取り減? 「お金のアレコレ」15問】
URL:http://ift.tt/2wIhqce

それでは!

2016年10月13日木曜日

ファイナンシャルリテラシー|「たった5問」であなたのお金に関するリテラシーが判明!

前回の投稿は、とあるモンゴル不動産投資の投資資金が回収不能の可能性があるというヘビーな内容でした。

わたし自身もこのモンゴル不動産案件に関する説明セミナーを受講して、それなりに魅力を感じていたため、他人事とは思えず心配です。

そんな暗い投稿をした後なので、気分転換に興味深いクイズに関してご紹介したいと思います。

それはお金のリテラシーをチェックする5つの質問についてです。

お金のリテラシーとは

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特定分野の「知識」を表す「リテラシー」という言葉ですが、お金に関するものとして金融リテラシーやマネーリテラシーという言葉を最近よく聞きます。

このブログでも何度かご紹介したファイナンシャルアカデミー社もお金のリテラシーを高めることを目的とした専門学校で、代表的なカリキュラムとして「お金の教養講座」というものがあります。

お金の教養講座

ファイナンシャルアカデミー社「お金の教養講座」

お金のリテラシーが分かる「5つの質問」とは

お金のリテラシーは何だか分かるようで分からないふわっとした概念ですが、自分のお金のリテラシーを計測できるクイズがあるそうです。

しかもそのクイズはたったの5問なので、お金のリテラシーのレベルを確認するためにぜひ試してみてください。

ちなみにこのクイズは、金融広報中央委員会という団体が「金融リテラシー調査2016年」として、2016年に全国の18~79歳の2万5000人を対象にインターネットを通して行われたアンケート調査です。

そのため、アンケート結果は性別、年齢別、都道府県別で比較出来るようになっているため、自分のレベルを相対的にも測れるようになっています。

お金のリテラシー「5つの質問」

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Q1

家計の行動に関する次の記述のうち、適切でないものはどれでしょうか。

1. 家計簿などで、収支を管理する
2. 本当に必要か、収入はあるかなどを考えたうえで、支出をするかどうかを判断する
3. 収入のうち、一定額を天引きにするなどの方法により、貯蓄を行う
4. 支払を遅らせるため、クレジットカードの分割払を多用する
5. わからない

Q2

一般に「人生の3大費用」といえば、何を指すでしょうか。

1. 一生涯の生活費、子の教育費、医療費
2. 子の教育費、住宅購入費、老後の生活費
3. 住宅購入費、医療費、親の介護費
4. わからない

Q3

金利が上がっていくときに、資金の運用(預金等)、借入れについて適切な対応はどれでしょうか。

1. 運用は固定金利、借入れは固定金利にする
2. 運用は固定金利、借入れは変動金利にする
3. 運用は変動金利、借入れは固定金利にする
4. 運用は変動金利、借入れは変動金利にする
5. わからない

Q4

10 万円の借入れがあり、借入金利は複利で年率 20%です。返済をしないと、この金利では、何年で残高は倍になるでしょうか。

1. 2 年未満
2. 2 年以上 5 年未満
3. 5 年以上 10 年未満
4. 10 年以上
5. わからない

Q5

金融商品の契約についてトラブルが発生した際に利用する相談窓口や制度として、適切でないものはどれでしょうか。

1. 消費生活センター
2. 金融ADR制度
3. 格付会社
4. 弁護士

「5つの質問」の答え合わせ

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上記の「5つの質問」の正答と簡単な解説をします。

1問20点でご自身が何点取れているか確認してみてください。

A1

4.支払を遅らせるためクレジットカードの分割払を多用する

「家計管理」に関する問題でした。

クレジットカードの分割払いは当然ながら金利が発生し、最大で年間14%もの利息を払うことになります。

A2

2. 子の教育費、住宅購入費、老後の生活費

「生活設計」に関する問題でした。

老後費用、住宅費用、教育費用は、「人生の3大費用」といわれており、ファインナンシャルプランニングを行う際に必ずおさえるポイントです。

A3

3. 運用は変動金利、借入れは固定金利にする

「金融知識及び金融経 済事情の理解と適切 な金融商品の利用選択」に関する問題でした。

金利が上昇する際は、資産運用側は変動金利にしておけば運用利益を多く得られますが、反対に借入れは、固定金利にすることで将来の金利支払いの上昇リスクを回避します。

A4

2. 2 年以上 5 年未満

「金融知識及び金融経 済事情の理解と適切 な金融商品の利用選択」に関する問題でした。

借入が10万円で20%の金利の場合、単利であればちょうど5年で借入額は倍になることは誰でも分かると思います。

福利であれば借入額が倍になる期間が多少早まるため、直感的に2年以上5年未満が答えであることが推測できます。(真面目に計算しても良いですが、お金のリテラシーという意味では感覚を養うこともおすすめです)

A5

3. 格付会社

「外部の知見の 適切な活用」に関する問題でした。

格付会社は、金融商品または企業・政府などの信用状態について評価する企業であって、金融トラブル時に相談する窓口ではありません。

代表的な格付け会社として、米国のS&Pやムーディーズ・インベスターズ・サービス、欧米系のフィッチがあげられます。

「5つの質問」の結果 統計情報

冒頭でもご説明の通り、この「5つの質問」は金融広報中央委員会という団体が「金融リテラシー調査2016年」として、2016年に全国の18~79歳の2万5000人を対象にインターネットを通して行ったアンケート調査です。

アンケートの結果、興味深い統計情報が出されているのでご紹介します。

男女別の平均点

男性が平均53.6点女性が平均50.8点でした。

一家の家計管理は女性が行っていることが多い印象ですが、今回のアンケート結果から考えると、男性の方が家計管理に向いているのかもしれません。

年代別の平均点

年代別で見ると下図の通りで、年配ほど点数は高くなり、トップは60代の58.6点でした。

私が属する30代は48.4点という結果で、半分も正解していないことになりますね。何とも情けない。

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(出典:「金融リテラシー調査2016年」)

都道府県別の点数

都道府県別のトップは長野県、ワーストは沖縄県となりました。

沖縄の知り合いを思い浮かべると、ワースト1位って分かる気がする。

【リテラシーポイントの高いトップ5県】
→ 1. 長野県55.8点、 2. 徳島県55.3点、3. 大分県54.6点、4.岐阜県54.5点、4.香川県54.5点

【リテラシーポイントの低いワースト5県】
→ 1. 沖縄県 47.1点、 2. 山梨県 47.6点、3. 山形県 47.8点、4. 鳥取県 48.4点、5.佐賀県 48.7点

ちなみにA氏のお金のリテラシースコアは・・・

どうでもいいかもしれませんが、わたしのお金のリテラシースコアは80点でした!

こんなにお金の記事をたくさん書いて、いろんなこと調べまわっているから絶対100点だと思っていたのですが、恥ずかしい限りです。

間違えたのはQ2の「一般に「人生の3大費用」といえば、何を指すでしょうか」という設問で、私は「1. 一生涯の生活費、子の教育費、医療費」を選択しました。

私の中では家の購入なんてどうでもいいんですよね。でも親の介護費は軽視しちゃまずいか。。。


以上、本日はここまで。

息抜きがてら、お金のリテラシーのクイズについてご紹介してみました。

それでは!