ラベル September 01 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル September 01 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2017年9月1日金曜日

おつり投資|私がおつり投資サービスのトラノコを使わない理由・デメリット

おつり投資という新ジャンルの金融商品が流行りつつあるそうです。

おつり投資とは、買い物で出た数十円・数百円単位のおつりを投資に回すことができるサービスを指します。

面白そうなので始めてみようかなと思い、おつり投資の代表的なサービスであるトラノコについて情報収集したところ、投資しないという結論に至りました。

わたしが、おつり投資のトラノコを投資しないと判断した理由を解説します。

トラノコとは?

おつり投資のトラノコとは、買い物の支払い金額の端数を積立て投資に回せるサービスです。

通常の積立て投資は、毎月一定の金額をインデックス投資信託などで積み立てるというものですが、おつり投資は買い物をきっかけに積み立てる画期的なサービスです。

【関連記事】

インデックス投信信託|自動積立の設定日のおすすめは何日?

投資信託|運用実績をブログで公開+3.73%(2017年8月)

サービスの概要

トラノコは、毎日のお買い物のおつりを、自動的に世界中の資産に分散投資できるアプリです。

トラノコの特徴をあげると・・・

  • 5円から1円刻みで投資可能
  • ファンドを選ぶだけで世界中に分散投資
  • 毎月の投資額上限や追加投資も柔軟に対応可能
  • 出金はいつでも可能で多数の金融機関に対応

「おつり」は買い物金額に対して100円単位・500円単位・1,000円単位の3段階の端数で設定できます。

例えば360円の買い物をすると・・・

  • 100円単位:40円のおつりを投資
  • 500円単位:140円のおつりを投資
  • 1,000円単位:640円のおつりを投資

少額からコツコツ投資できるサービスのようですね。

トラノコの資産運用方法

トラノコの資産運用方法は、ETF(上場投資信託)を使うとうたわれています。

ETFは世界中に投資できるうえ、最も信託報酬の安い投資信託であり、長期資産形成に向いている金融商品です。

投資家のリスク許容度に応じて、3パターンのトラノコファンドが用意されているそうです。

「小トラ」、「中トラ」、「大トラ」と可愛らしいネーミングですね。


(引用:トラノコHP http://ift.tt/2gt0CQI

トラノコの利用料

トラノコの利用料は2つの費用で構成されます。

①ファンドにかかる費用

トラノコでは独自ファンドで運用が行われることになり、預かり資産に対して年間0.3%の信託報酬がかかることになります。

また監査費用等の手数料が0.1%/年を上限にかかり、ETFの売買手数料が0.06%~0.1%/年ほどかかるようです。

つまりファンド維持の手数料として年間0.36%~0.5%かかることになります。

②月額利用料

トラノコの月額利用料として300円/月がかかります。

トラノコ利用の流れ

トラノコ利用時の流れは以下の通りです。


(引用:トラノコHP http://ift.tt/2gu4mRO

まずは買い物をして、買い物金額をトラノコが提供するサービス、もしくはマネーフォワードなどの提携家計簿アプリに連携させます。

連携方法は支払いがクレジットカードであれば自動連携、支払いが現金であればレシート取り込み機能などを使います。

 


(引用:トラノコHP http://ift.tt/2gu4mRO

次に「トラノコおつり捕捉サービス」や提携家計簿アプリを通じて、トラノコ上に投資候補が表示されますので、投資したい明細(おつり)を選択※1します。

選択されたおつり明細に対して、事前設定された端数が投資に回されます。

※1, おつり明細は自動的に全て投資に回すように設定もできるそうです

 


(引用:トラノコHP http://ift.tt/2gu4mRO

毎月1回、その月に投資選択した「おつり」の合計が、登録した銀行口座から自動で引き落とされます。

一度設定をしてしまえば、手間をかけることなく、自動的にトラノコファンドへ投資される仕掛けです。

 


(引用:トラノコHP http://ift.tt/2gu4mRO

ちなみに運用状況は専用アプリで閲覧できます。

損益の状況は毎日更新されます。

いつでも出金が可能ですが、出勤時手数料が300円/1回かかるため、注意が必要です。

わたしがトラノコを使わない理由

ここまでトラノコのサービス概要を見てきました。

冒頭でも書いた通り、トラノコのサービス内容では投資できないと、わたしは判断しました。

トラノコに投資しない理由はコストにあります。

まず信託報酬が年間0.36%~0.5%かかる点ですが、わたしが以前お勧めしたインデックス投信の中では、かなり高い報酬率(費用)の設定となります。

通常ETFはインデックス投信よりも信託報酬が安いことが売りだったりするのですが、インデックス投信より高くちゃダメじゃんと思うわけです。

【参考記事】

投資信託|インデックス投信のおすすめ銘柄を再検討 2017/1/29

とはいえ、お任せ資産運用で年間0.36%~0.5%なら、許容範囲のレベルです。

最も許せなかったのは、月額利用料が300円もかかる点です。

月額300円と聞くと安く聞こえますが、年間で3,600円かかります。

おつりを投資に回すことを考えると、少額での資産運用となることが予想され、年間3,600円というのは非常に重たい費用負担となるはずです。

例えば・・・

  1. 年間の平均運用額:10万円の場合、年間3.6%の費用負担
  2. 年間の平均運用額:50万円の場合、年間0.72%の費用負担
  3. 年間の平均運用額:100万円の場合、年間0.36%の費用負担

これを信託報酬と合算すると・・・

  1. 年間の平均運用額:10万円の場合、年間3.96~4.1%の費用負担
  2. 年間の平均運用額:50万円の場合、年間1.08~1.22%の費用負担
  3. 年間の平均運用額:100万円の場合、年間0.72~0.86%の費用負担

という費用負担の割合になってきます。

この費用負担割合を見れば、ETFやインデックス投資信託の方がわたしにとっては魅力的に感じるわけです。

トラノコの利用が向いている人

もちろんトラノコが向いている人もいるでしょう。

例えば、普段からお金を貯めるのが苦手な人や、ゲーム感覚でお金を貯めていきたい人などが向いているかも?と個人的には思いました。

また投資信託やETFの銘柄選びを全て任せてしまいたいと思う人にも向いているかもしれません。

お任せ投資が目的ならば、1万円から積立て可能なロボアドバイザーも検討することをおすすめします。

【関連記事】

THEO|運用実績の公開:+15.89% (2017年7月) 2017/7/16

WEALTH NAVI|世界水準のロボアドバイザー:ウェルスナビとは? 2017/3/8

いずれにしてもトラノコで投資する場合、自分が預け入れる年間資産運用額に対する費用負担の割合に注意することをおすすめします。


以上、本日はここまで。

それでは!

【こんな記事も読まれてます】

みんなのクレジット|7月返済に遅延発生!訴訟問題へ発展か? 2017/7/31

maneo|初めて投資元本が返ってきました!ソーシャルレンディングmaneo体験談 2016/5/26

エターナルコイン|価格はどうなった?運用実績の公開(2017年3月版) 2017/3/26

2016年9月2日金曜日

原油急落|大暴落した原油相場の理由と現在地

2016年の相場トレンドとして、日本国内では「円高」が最注目のキーワードとなっていると思いますが、世界的に見れば「原油価格下落」が注目されているのではないかと思います。

今年の2月に投稿した「2016年度原油価格の見通し」では、原油価格が上昇するであろう強気の予測と、さらに下落するであろう弱気の予測について触れました。

前者は1バレル50ドル、後者は1バレル10ドルという両極端な予想となっていました。

この投稿をしてから半年が経過仕様としている今、原油相場はどうなったのか?今後の原油相場の行方はどうなっていくのか?について見ていきたいと思います。

原油相場の現在地

●ガソリン価格が一時90円台をつける

●日本の総合商社5社の減損が1兆円を超え大幅赤字に転落

●米国シェールガス関連企業の撤退、倒産が相次ぐ

上記は今年賑わっているニュースたちです。すべて原油価格の下落が招いた経済的ダメージです。

2016年2月までの原油相場

改めて2016年2月までの原油相場を改めておさらいしてみましょう。

2014年、リーマンショック以降の最高値1バレル100ドル台で推移していましたが大暴落が始まり、2015年1月には40ドル台まで下落しました。

原油価格の下落が起きた主要因として、

①米国によるシェールオイル増産で供給が増え過ぎた
②イラン核協議合意で経済制裁が解除される
③中国経済減速でコモディティ全般が売られている

といった点が上げられました。

そして2016年に入り、中国発の世界同時株安とともに原油から投機マネーが逃げるように出ていったことで、原油価格は1バレル20ドル台をつけ、マーケットは騒然となりました。

2016年8月までの原油相場

2月に1バレル20ドル台を底値として、原油価格は反転を始めます。

ここ数カ月は1バレル40ドル~50ドルの水準で推移している状況です。

原油価格がある程度上昇したのには様々な要因が考えられます。

①投資の賢人ウォーレンバフェットの原油関連企業の株式買い増し
②米国内の原油在庫の減少
③世界的な景気不透明感の後退

上記要因に加え「OPEC(石油輸出機構)各国の生産協調」が起きれば原油価格はかなりの上昇があるのでしょうが、利権が複雑に絡み合ってOPECはなかなか協力体制が取れません。

現状はシェールガス関連企業とOPEC各国がバラバラに戦っている状態と言えます。

20160901_原油価格01

(出典:楽天証券 2015年9月~2016年8月のWTI原油先物価格の推移)

中東各国と原油価格の関係

原油価格が一時20ドルを付け、現在でも40ドル~50ドル付近で推移しています。

この価格帯は主要な産油国にとってどのような意味を持つのでしょうか?

下図を参照してください。

20160901_原油価格02

(出典:IMF Ragional Economic Outlook)

中東産油国の財政運営に必要な原油価格をまとめたグラフとなります。

これを見る限り、現在の原油相場で生き残れるのはクウェートのみであり、その他の中東産油国は財政が苦しくなるというデータになります。

現在、中東のOPEC各国は対シェールガスを強めるために原油の増産姿勢を崩していない状況ですが、そのうち自分たちの体力が持たない時期が到来するため、どこかで協調減産せざるを得ないだろうというのが大方の見方となっています。

ここまで原油相場の現在地をまとめてみました。

これを踏まえ、次回は原油相場の今後の行方について見ていきたいと思います。


以上、本日はここまで。

消費者としては原油価格は安ければ安いほど良いと思ってしがちです。しかし、原油価格は景気後退や株価の下落を招く恐れがあり、もしそうなると翻って私たち個人のお財布にもダメージをもたらすため、軽々しく原油が安い方が良いとは言ってはいけないのでしょうね。

それにしても、ウォーレンバフェットは底値で原油関連企業の株を買い増せたということで、またしても見事な大成功です。

それでは!