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2016年6月29日水曜日

英国のEU離脱|外国為替(FX)への影響は?

前回の投稿では英国のEU離脱:Brexitが与える日本株式への影響について書きましたが、今回は外国為替、特に日本円との関係について書きたいと思います。

英国のEU離脱ははリーマンショック並みに超円高時代をもたらすのか、それとも英国EU離脱で悪材料が出尽くして底値を付けてリバウンドに向かうのか。いずれにしても、今回絶好の買い場到来を期待する私自身にとっても、大変関心の高い事項の一つです。

それでは予想を始めます。

※この予想はあくまで一個人の見解です。投資に際しては自己責任で行ってください。

6月24日 英国国民投票の結果通知と為替相場急変

6月24日英国国民投票の結果が出る直前、恐らく正午の前だったと思いますが、EU離脱が優性というニュースが伝わると、ドル円(USD/JPY)チャートは急落します。

この日は乱高下しつつも1ドル105円程度で推移していたのですが、EU離脱優性のニュースの直後、一気に1ドル100円を目指して突き進みました。ドル円(USD/JPY)をロングポジションで持っていた投資家は地獄へ真っ逆さまです。

最終的には1ドル99円前半で下げ止まり、次の営業日からは落ち着きを取り戻し1ドル102円前後で推移しています。

ローソク足チャートは下図の通りですが、下げ止まったと言っても当面のサポートラインと見ていた103円台後半は大きく突破する形となり、次の青色サポートラインを新たに100円50銭あたりに引きました。

ドル円チャート(20160628)

相場は歴史から学ぶべし(外国為替編)

それでは本題の今後の相場予想に入っていきますが、前回の株式の今後に関する投稿でも言いましたが、こういった大きな出来事が生じた場合、相場の動きは常識が通用しないことが往々にしてあります。

予想しづらい相場に対応する時の格言として「相場は歴史から学ぶべし」という言葉があります。予想をする前に、まずは過去の同様のケースを分析して学びなさい、ということです。

そこで、ここ10年内の大きな金融ショックである「サブプライムローン問題・リーマンショック」と「ギリシャショック」の2つのケースをとりあげてみたいと思います。

※株式相場の予想の時とは違ってチャートに吹き出し文字がありません、申し訳ありませんが、文章と画像を縦に並べてご覧ください。

リーマンショックのケース

ドル円チャート(20160628)

(出典:FXCM Tradinstatioの月足チャート)

2007年8月 サブプライムローン問題が明るみになります。上チャートの左端のチャートの通り、下落が開始し始めます。2007年末まで下落が続きます。

2008年1月~8月 ドル円チャートは反転を見せ上昇に転じますが、2008年9月リーマンブラザーズ破たんにより、ドル円チャートは一気に下落。パニック相場が続き、1ドル100円を割ってしまいます。

2008年12月、米国の企業の巨額赤字決算が続きますが、FRBの量的緩和などの施策によって上昇に転じることになりました。

下落を始める前の2007年8月の1ドル120円から2008年末の90円まで、1年半の間に30円も円高が進んだことになります。

ギリシャショックのケース

2009年10月にギリシャ政権交代により大幅な財政赤字が発覚発覚します。その翌年2010年4月にギリシャの財政赤字を13.6%に下方修正され、財政危機が明るみになります。ドル円市場は若干の反応を示すものの、リスクオフのトレンドを作るまでには至りませんでした。

2011年7月にギリシャの格付けが3段階引き下げられ「Ca」となり、ほぼデフォルト国家に認定されてしまいました。ドル円も大きな陰線を作って反応しますが、円高も一過性のものですぐに下げ止まります。

2011年10月にギリシャの財政赤字削減目標が未達となる見通しを発表します。2012年5月にギリシャ議会総選挙が行われ、連立交渉がまとまらずに再選挙となりEU離脱が懸念されます。しかし結果的に最後は何とか踏みとどまりました。

上記の通りギリシャショック関連の主要イベントは2009年後半から2011年後半にかけての2年間ですが、この間ドル円相場は2009年8月の1ドル90円から2011年末の76円まで、2年の間に14円ほど円高が進んだことになります。

 

リーマンショックとギリシャショックの外国為替への影響

ここまで見てきた通り、リーマンショックは30円ほど、ギリシャショックは16円ほど円高の流れを作りました。

リーマンショックの方が、下落幅もそうですが明らかに円高進行の流れを作り出していたことになりますが、2年で14円も円高を進めたギリシャショックの影響力もあなどれないものでした。

今回の英国EU離脱がリーマンショック級でなくても、ギリシャショック並みに影響力があるイベントではないかと思います。そうすると直近の円相場105円~110円から90円~95円あたりまで円高が進んでもおかしくないですね。

今後のドル円相場の予想

前置きが長くなりましたが、今後のドル円相場の予想です。

下図はドル円を月足で見た最新のテクニカルチャートです。図の上段はローソク足チャート、下段はMACDです。

ドル円チャート(20160628)
ドル円チャート_MACD(20160628)

ドル円はまず100円を突破して90円台をチャレンジする動きを見せると思われます。もし100円を突破したら、新たなサポートラインを引いたりして予測をしなおす必要があります。

ローソク足チャート以上に強烈な印象を残すのがMACDです。赤色の短期線が青色の長期線を上から下に抜けるデッドクロスが発生し、しかもその角度がとんでもなく急です。

この角度だと円高の急進行があってもおかしくないですし、円安トレンドに転換するのにも時間がかかると思われます。

以上より、しばらくは円高が進む、しかも強烈に進行する可能性があるため、ドル円の買取引は避けることを推奨します。


以上、本日はここまで。

どうも円高が進行するリスクが高いようですね。そうなると日経平均株価も下落し、日本の景気がまた悪くなる、憂鬱な気分になりました。

それでは!

2016年6月21日火曜日

イギリスEU離脱|Brexit後の世界経済を予想!急落相場にご注意を!

Brexit(ブレグジット)って言葉ご存知ですか?最近、経済紙やネットニュースで目にする機会が増えてきている気がします。

調べたところ、Brexitはブレグジットとは「英国のEU脱退(Britain exit)」の略です。

6月23日に英国でEU離脱に関する国民投票が行われることはご存知でしょうか?事前調査によると、英国のEU離脱=Brexit賛成派と反対派の勢力が拮抗しているようで、英国国内での盛り上がりはもちろん、世界中からも大きな注目を浴びています。

世界中から注目を浴びている理由ですが、単に一国のお家騒動でなく、世界中の経済を揺るがす事態に発展するリスクが懸念されているためです。

Brexitの背景

ブレキジットという言葉は最近使われ出したものですが、英国は常にEUと距離を置く姿勢を見せてきました。

例えば、イギリスは独自通貨ポンドを維持しており、欧州共通通貨ユーロを採用していないことから、EU諸国と一定の距離を置きたいという考えを伝統的に持っていました。

また以下のような近年のEU圏動向の変化によって、イギリス国内のBrexit容認派の拡大に繋がっています。

ドイツの影響力増大

国際的には参加国の中でGDP最大国家であるドイツがEUを掌握していると見られており、英国はドイツの影響力が大きいことを気持ちよく思っていません。

「弱い国」支援による負担増

EUにはギリシャなどの経済的に「弱い国」が存在しており、支援金を拠出することに対して英国国内では反発の声が上がっています。

移民の増加

EU内での人やモノの移動が自由になっていますが、近年、ポーランドなどEU圏内から英国への移民が増加しています。英国の人々は職を奪われるかもしれないと懸念しています。

英国のEU離脱後、世界経済はどうなる?

上記のようにEU脱退の気運が高まったため、EU離脱の是非を問う国民投票が6月23日に行われることになりました。

投票前の世論調査によると、EU脱退の賛成派と反対派の割合は拮抗しているそうです。

万一、国民投票の結果がEUからの脱退に賛成だった場合、英国経済、ひいては世界経済に対してどのような影響をもたらすでしょうか。

英国の景気

企業への影響は甚大であるとみられている。EU離脱は、物や人の移動に制限をかけるようになることを意味します。すなわち関税制度の復活、入国審査の厳格化により、物や人の流れが悪くなり、英国企業は国際競争力を失いかねません。

また英国に進出している外国企業も、EU圏の参加国へ拠点を移す動きが活発になり、GDPの低下や失業率の増加を招く可能性が高いでしょう。

英国のマネーの流れ

EU離脱が英国の景気悪化や労働者の減少に繋がると考える投資家は、英国の株式や不動産から撤退するはずです。

その結果、株式や不動産価値の下落が生じ、不良債権の増加やデフレリスクの拡大といった問題が生じる可能性があります。

為替・ポンド

EU離脱によって英国の株式や不動産から世界のマネーが離れるならば、為替はポンド安に傾くでしょう。

とあるアナリストの分析によると、国民投票に伴うポンドと主要通貨の為替のボラティリティは最大20%前後と見られています。1ポンド150円程度ならば30円程の激しい動きは覚悟する必要があるようです。

世界の通貨・経済への影響

EU離脱によって英国経済は低迷、ポンド安が起きると予想しましたが、世界経済に与える影響はいかほどでしょうか?

ポンド安の連鎖でユーロ安も起き、ドルや円といった安全通貨が買われる動きが高まります。現在は1ドル104円台なので比較的に円高水準で推移してますが、さらに円高の波がやってくることを意味します。

つまり世界経済も全体的にリスクオフ(投資の引き上げ)の気運が高まり、景気の悪化も懸念されます。

もしかすると2016年の金融危機はBrexitがトリガーになるかもしれませんね。

日本経済への影響

ここまで予想してきたように英国の景気悪化、ドル高・円高の進行となれば、当然日本経済も低迷しますし、日経平均株価は暴落するでしょう。

この状況下においては安倍首相や日銀の黒田総裁がどんな施策を打とうが無意味です。リーマンショックの時のように、世界同時金融危機の荒波が過ぎるまで耐え忍ぶしかないでしょう。


以上、本日はここまで。

今回の投稿まで英国のEU離脱に関する国民投票の動きはノーマークでした。

しかし調べてみると、EU離脱が賛成多数となった場合、英国経済や世界経済に激震をもたらす可能性を秘めていることが分かりました。

国民投票の結果がどうなるか?賛成派が多数になった場合にどうなるか?こればかりは実際に起きてみないと分かりませんが、もしかしたら世界同時株安などの金融危機の波がやってくるかもしれません。

その際は、タイミングを計りながら喜んで荒波に乗りたいと思います。

それでは!